きき

「どのやうに大衆化し、分り易いものとするにも、文学そのものの本質に附随する専門性以下にまで大衆化することは出来ない。その最低の専門性までは、読者の方で上つて来なければならぬものだ。来なければ致し方のないことで、さればと言つて、専門性以下にまで、作者の方から出向いて行く法はない」って坂口安吾さんが言ってて、僕は基本的にこれについては全面的に賛成なんですよ。
でも最近話題の原発やらTPPやら食の安全やらに関しては、問題が複雑すぎて、というよりも未来の方向性の問題だから、ネット上にまともっぽいものからトンデモまで情報が溢れすぎていますよね。で、どこに軸足を置くかで話が全く違ってくるから、前提をすり合わせる必要があるわけです。だから教えてって聞くわけですけども、そこでググレカス!みたいな返答をされると前提条件となる情報がどれだかわからないからもう話ができないわけですよ。
さらにあなたは私の立場と違うから話し合いしませんなんて言われた時にはもう呆れるより他なくて、主義主張が違っても未来を良くしたいという同じ目標に向かってるわけだからなんとか落としどころを見つける努力をするのが礼儀だと思うんです。「」